総勢約20名のスタッフを抱える会社となったわたしたち。各部署のスタッフがお互いを知っていても他部署のスタッフのことはまだよく知らなかったり、店舗スタッフはお客さまとの接点があってもオンラインのスタッフはお客さまとの直接的な接点がないという、ところどころで感じる一方通行は少し寂しいなと感じていました。
そこで、こんなスタッフがこんな思いを持ってみなさんにワクワクやかわいさを届けているんです!と伝えたいな、メケアリサやヨーキーコーヒーで働くスタッフのことを、もっともっと知ってほしいなという気持ちが相まって、スタッフインタビューを行うことにしました。
ブランドを支えてくれるわたしたちのメンバーを、少しずつではありますがこの場でご紹介させてくださいね。
BACK NUMBER
[VOL.1] 川口由梨|MEKEARISA|EC
[VOL.2] 米谷春乃|SHOP MANAGER
[VOL.3] 川﨑碧衣|YORKIE COFFEE
[VOL.4] 鴇田里緒|MEKEARISA|EC
[VOL.5] 丹羽 恵梨花|MEKEARISA|SHOP STAFF
地道に一歩ずつ。コーヒーのプロフェッショナルを目指しています
細井 空さん|YORKIE COFFEE
ファストファッションのアパレル勤務を経てYORKIECOFFEEへ。物心ついた頃からパワーパフガールズが大好きで普段からグッズを愛用。おうちで過ごす時はK-POPの動画を観たりイラストを描いたりすることが多いそう。最近のヘビロテは「NEWJEANS」。
―YORKIECOFFEEで働くことになったきっかけを教えてください。
2022年4月にYORKIECOFFEEのオープニングスタッフとして入社しました。もともとGUで働いていて、次の仕事を探している時にこちらの求人を見たんです。「次はコーヒーかファッションに携わる仕事を」と考えていたので、ほとんど飲食の経験はなかったのですが応募しました。
―未経験で入社されたんですね。前職とは仕事内容が全く違うと思いますが、実際に働いてみていかがでしたか?
純粋にコーヒーが好きで入社したんですが想像していた以上に奥深い世界で。知らない知識、足りないスキルを補うため、店頭に立ちながら日々勉強の繰り返しです。
―具体的にどんな役割を担っているんですか?
コーヒーのポジションを任せてもらっています。「味の最終チェック」と言うとおこがましいのですが味合わせ後のエスプレッソを飲んで、この味でお客さまに提供して問題ないかを確認しています。私もまだまだ未熟ですが「もう少しこうした方がいいと思う」とアドバイスしたり、味の表現や舌の中でどういう感覚を感じたかなどの判断基準や美味しいエスプレッソの抽出までのプロセスをみんなに共有したりしています。
―味合わせの方法はどんな風に学んだのでしょうか。
YORKIECOFFEEに入りたての頃、バリスタの方にコーヒートレーニングをしてもらいました。最初の2ヶ月はわからないことだらけでバリスタの方に頼っていた面もありましたが、3ヶ月目くらいから心境が変化して「早く一人でできるようになりたい」と強く思うようになったんです。店名に“コーヒー”が入っているくらいだし、ビジュアルだけではなくて絶対おいしいコーヒーを出すぞ!と、いい意味でプレッシャーも感じていましたね。
―責任感を持つことで仕事との向き合い方も変わってくると思います。コーヒーは知るほどに奥が深いと仰っていましたが、どういった部分に難しさを感じますか?
毎朝行うエスプレッソの味合わせです。最初は、苦い、酸っぱい、香ばしい、などでしか判断できなかったのですが、根気強く続けるうちに細かい風味の違いを感じられるようになりました。お豆の味はその日の天候や時間帯によっても変化するほどとても繊細。だからこそベストな味を引き出すのが本当に難しくて「これで行こう!」とばっちり決まるまでは、まるで迷路の中を彷徨っているような感覚なんです。でも時間は有限。オープン前に終わらせるのが必須なので味覚や嗅覚を研ぎ澄ませ、スピーディーかつ的確にレシピを決められるように真摯にお豆と向き合っています。
―まるで職人のようですね。ところで前職では接客もされていたんでしょうか?
アパレルだったので接客には携わってはいましたが、いかにタスクをこなすかがメインで、一人ひとりに寄り添うような接客はあまりしてきませんでした。だからYORKIECOFFEEの店頭に立つようになって、この空間にマッチする柔らかい接客をすることに最初は戸惑いもあったんです。だけど少しずつその空気と会社の理念に慣れてきて、今ではコーヒーやバッグ、飼ってるワンちゃんのことなど、お客さまに寄り添いながらお話ができるようになりました。
―同じ接客業といえど、お店の雰囲気によって求められることが変わってきますもんね。働くうえで、何か意識していることはありますか?
ホスピタリティの心です。YORKIECOFFEEは毎日パティシエが丁寧におやつを作ったり0.1g単位でコーヒー豆の味を調整したりと人間らしさを大切に働いていています。だからこそ、それに見合うホスピタリィを大切にしたいなと。ここではイチから自分たちが作ったものを自分たちの手でお客さまに届けることができる。前職との大きな違いでもありますが、とても素敵なことだなと思います。
―機械で作ったコーヒーやおやつもおいしいですが、作り手の温もりを感じられるお店ってやっぱりすごく魅力的ですよね。答えが重複するかもしれませんが、YORKIECOFFEEの好きなところを教えてください。
この心地いい空間と、心を込めて作っているおやつやドリンクがとってもおいしいこと。そして、何と言ってもヨーキーで働いているスタッフたちです。愛理紗さんやブライアンさんをはじめ、皆さん良い方たちばかりで本当に恵まれているなぁと。スタッフ全員がホスピタリティを大切にしていて、誰が接客してもお客さまに満足していただける自信があります。ポジティブなマインドを持ったスタッフが多いのも魅力ですね。
―ポジティブな方たちばかりだと、自然と前向きな気持ちで働けそうです。仕事のやりがいはどういう時に感じますか?
ありきたりかもしれませんが、お客さまから「おいしい」という言葉をいただいた時です。時間をかけて味合わせをしたラテやコーヒーはもちろん、パティシエが作ったおやつを褒めてもらえた時も、自分のことのように嬉しくなります。あとは「コーヒーがおいしかったから買って帰りたい」「クッキーをお持ち帰りしたい」とテイクアウトまで繋げることがきると、気に入ってもらえて良かった、またがんばろうと思えます。
―最近、コーヒー豆の販売も始めたんですよね?気になっていました!
「どこのお豆なの?」と聞かれることが増えてきたので、去年の11月からスタートしました。パッケージもかわいいのでぜひ手に取ってほしいです。店頭でサンプリングも行っているのでお気軽にお声がけくださいね!
―働いていて嬉しかった出来事はありますか?
親子でご来店されたお客さまがいて、幼い娘さんがYORKIECOFFEEにお手紙を書いてくれたんです。この空間が大好きって言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しかったなぁ。店内の机で一生懸命に色塗りしている光景もかわいくて、なんだかほっこりしました。
―小さなファンからの愛情たっぷりのお手紙、とっても癒やされますね。逆に、悔しいと感じる瞬間はありましたか?
エスプレッソの味合わせの話に戻るんですが(笑)。最近ようやく自信を持って味の違いを判断できるようになってきました。舌の鍛錬ですし、簡単にできることじゃないっていうのはわかっていたけれど、最初の方はできない自分にやるせなさを感じていました。当時はどうがんばればいいのかもわからず終わりのないトンネルの中にいるみたいで、めちゃくちゃ悔しかったです。
―地道にコツコツ続けていくと、少しずつわかるようになってくるんですか?
「そういえば前よりわかるようになったかも」の積み重ねで、本当に少しずつですね。お豆の量を増やしたり減らしたりしながら味を調整するんですが、最初0.5gずつだったところが0.2gになって0.1gになって…と、徐々に刻めるようになりました。0.1gの味の違いがわかるようになったことに、自分の成長を感じています。
―自分の成長を実感できると、仕事のやりがいにも繋がりますよね。働いていて印象的だったことを教えてください。
YORKIECOFFEEのスタンプカードを貯めてくださるお客さまがいることです。毎週のように来てくれる地元の方なんですが、数あるカフェの中からヨーキーに通ってくれているのがありがたいなぁと。お店でそのお客さまのお顔を見ると「今日もお会いできた!」と嬉しくなって一日ハッピーに過ごせます。
―素敵ですね!お客さまもそう感じておられるんじゃないでしょうか。MEKEARISAを運営する会社はまだ創業して間もないですが若い会社で働いていて感じることや前職との違いはありますか?
愛理紗さんとブライアンさんが方向性を示してくれているのも心強いですし、困った時に助け合える温かい人がたくさんいる会社だと感じます。YORKIECOFFEEのオープニングスタッフとして入社して、おやつやドリンクのオペレーションに提供の仕方など、細かいルールを一つひとつ決めてお店をイチから作り上げる貴重な経験ができました。バリスタという職種を経験したことのないメンバーばかりでしたが、コーヒーについて学べる機会もいただけてとてもありがたいです。
―MEKEARISAやECのスタッフさんとの交流はあるんでしょうか?
子育てをしながら働いている方も多いので、全員揃うのはなかなか難しいのですが、ちょうど、ひな祭りの日に全体ミーティングでスタッフが集いました。みんなでお弁当を食べて、YORKIECOFFEEのコーヒーとおやつを味わってもらって、とっても楽しい時間でした。個人的にショップに行ったり、逆にショップのスタッフさんが来てくれたり、社内での部署の垣根を越えた取り組みなども多ので、他スタッフとの交流は多いように思います。MEKEARISAやECのスタッフの方も休憩中やお仕事前にヨーキーを利用してくださることも多いので嬉しいです。
―今後の目標はありますか?
味にブレのないおいしいコーヒーを出せるようになって「私はYORKIECOFFEEのバリスタです」と胸を張って言えるようになりたいです。もちろん今のクオリティにも自信を持っていますが、毎日100点以上のものを提供できるようになりたくて。私にはまだ理解できていない味や香りの微妙な違いがあると思うので、そこを捉えられるよう地道に努力を続けたいと思います。
―きっと日々の積み重ねが自信に繋がるんですね。この会社で実現したいことはありますか?
前回の碧衣さんと重複しますが、YORKIECOFFEEもポップアップができたらいいなと。遠方のお客さまが多いので、最近オンラインでコーヒー豆の販売を始めたんです。そこに「遠いからなかなか行けないけど、近くを訪れた際はぜひ足を運びたい」というコメントをいただくことがあって。MEKEARISAと同じく、YORKIECOFFEEのファンも全国に増やしたいと思います。
―それはぜひとも実現してほしいです。最後に読者へのメッセージをお願いします。
いつもYORKIECOFFEEにご来店くださってありがとうございます。私はYORKIECOFFEEのスタッフやお客さまのおかげで、毎日がとても楽しく充実したものになりました。仲のいい友達にも「ここで働いてからめちゃくちゃ明るくなったね」とよく言われます。もともとそんなに暗かったのかな?って感じですが…(笑)。今の私があるのは周りの皆さんがいるからこそ。この環境に心から感謝しています。全国でポップアップをするのが目標だと話しましたが、機会が合えば枚方にも足を運んで心地いい空間を体験してほしいです。コーヒーもおやつもすごくおいしいし、素敵なスタッフたちばかりなので、一度来たら絶対ファンになってもらえるはず。店頭でお待ちしています!
Photo / Shirai Koumei
Writer / チリマルコ
Editor / Arisa Matsuo