総勢約20名のスタッフを抱える会社となったわたしたち。各部署のスタッフがお互いを知っていても他部署のスタッフのことはまだよく知らなかったり、店舗スタッフはお客さまとの接点があってもオンラインのスタッフはお客さまとの直接的な接点がないという、ところどころで感じる一方通行は少し寂しいなと感じていました。
そこで、こんなスタッフがこんな思いを持ってみなさんにワクワクやかわいさを届けているんです!と伝えたいな、メケアリサやヨーキーコーヒーで働くスタッフのことを、もっともっと知ってほしいなという気持ちが相まって、スタッフインタビューを行うことにしました。
ブランドを支えてくれるわたしたちのメンバーを、少しずつではありますがこの場でご紹介させてくださいね。
BACK NUMBER
[VOL.1] 川口由梨|MEKEARISA | EC
“悔しさ”がモチベーション。ゼロから作り上げていくって楽しい!
米谷春乃さん
MEKEARISA | SHOP MANAGER
音楽が好き!と豪語する彼女の推しは全編英詩で展開する4人組バンド「DYGL」とK-POPユニット「NewJeans」。クラシカルかつ女性らしいアイテムを取り入れた着こなしを得意とし、ヴィンテージのほか、BEAUTY&YOUTH、6(ROKU)の洋服を購入することが多い。
―MEKEARISAに入社したきっかけを教えてください。
私も愛理紗さんと同じで枚方が地元で。2年半ほど前に枚方T-SITEでPOPUPをしていた際に、姉について行ったのをきっかけにMEKEARISAを知りました。枚方T-SITEはよく行く商業施設で見慣れていたのですが、MEKEARISAのPOPUPの空間だけは輝いて見えて、気が付いたら私もバッグを買っていました(笑)。その時からファンになり、2021年2月に、アルバイトとして入社しました。
―現在はショップマネージャーとのことですが、今はどんなお仕事をされているんでしょうか?
MEKEARISAの実店舗の店長とECのチームリーダーを兼任しています。以前はMEKEARISAのPOPUP、オンライン業務、YORKIECOFFEEのオープニングとマルチに動いていましたが今年9月からショップの店長になり、必然的に店頭に立つ機会が増えましたね。
店舗に腰を据えるようになって約1ヶ月ですが、お店では誰かが困っていたらサポートできるよう、常に周りをよく見るよう心がけています。それから、みんなの挑戦する気持ちを後押ししたり、苦手なことを好きになってもらえるような声掛けも。年齢的には私より上のスタッフがほとんどですが本当に良い方たちばかりで。積極的に動いてくださるので助けられています。
―お客さまに対してはいかがでしょうか?
一人ひとりと顔を合わせて喋ることができるレジ対応の際は、「また来たいな」「やっぱり来てよかったな」って思ってもらえるような会話をしたいと思っていますし、お客さまの顔や整理券配布の際はお名前も覚えるようにしています。枚方までお越しくださったお客さまがほとんどなので、いい記憶として残るお買い物時間を提供できていたらいいなと思いますね。
―やりがい、またその逆に悔しいと感じるのはどんな時でしょうか?
やりがいに関していうと、自分が当たり前だと思っていることに対してお客さまが感謝の言葉を伝えてくれた時です。MEKEARISAには接客のマニュアルがないので、バッグを取りづらそうにしている方の手助けをするとか、整理券をお渡しする際お客さまの名前を覚えておくなど、自分で考えて出した答えが接客そのものになるんです。だから普段の行動や接客に対して、お客さまが「あの時嬉しかったです」とわざわざメッセージをくださるときは、日常の小さな積み重ねがやりがいに繋がっている気がして励みになります。
逆に悔しいと感じる時についてですが、これは「誰かに」というよりも自分に対して。業務をやり終えたあとで「今の対応や振る舞い、回答は100%じゃなかったかも」と振り返ることがよくあります。その時は全力を出し切っているつもりでも、時間を置いて考えてみると「あれ?本当はもう少し出来たんじゃない?」と悔しくなります。
―その日の自分のことを、思い返している時間があるんですね。
その日あったことをまとめて思い返すとかではなく、ずっと考えています。みんなで意見交換をする時も、自分が思い付かないアイデアを持っている人がいると「私もがんばらな!」って燃えたり(笑)。あと、愛理紗さんに「こうしてみたらどうかな?」ってアドバイスをもらう時も「私が先に気付けたらな」と後悔しちゃいますね。“負けん気”ではないですが、悔しさが原動力になるタイプなので常にそういう気持ちを持って過ごしています。
―悔しさが成長に直結していて素敵ですね。店長として周りのスタッフさんにアドバイスなどもされるんですか?
スタッフの手が空く時間が出ないようにするために指示を出す機会は多いほうかも。私としては、スタッフ側から「これやりますね、あれやりましょうか?」と言ってきてほしいので、何か質問がある時なんかは自分の考えを持ったうえで相談してくれると嬉しくなります。私自身がラクをしたいからとかではなく、スタッフ一人ひとりに考えてもらいながらみんなでお店を作って成長していきたい。だから自主的に動いたり、一度自分の中で考えた答えをぶつけてきてくれると、仕事に対しての責任やお店やお客さまに対しての愛情を感じます。
―これまでで最も印象的だったことを教えてください。
昨年はコロナ禍だったので実店舗の営業は実質2ヶ月間ほど。さらにECチームも立ち上がっていなかったため厳しい状況が続いていました。不定期でオンライン入荷を行い、オンラインショップを利用してくださったお客さまの商品は店舗のメンバーでお店から発送していたんです。そんな時、オンラインショップを通してメケアリバッグをご購入くださった新潟のお客さまから便箋3枚にびっしり書かれた手紙が届いて。「コロナでお出かけの機会が減ったけど、バッグを持って外出するとすごく気分が上がる。また店舗に行ってみたいです」という内容で。それが本当にうれしくて、もっと色んな人にメケアリバッグを知ってほしいと強く思いました。
―その方のお気持ち、私もわかる気がします。魅力的に思ってもらえるよう工夫していることはありますか?
偉そうに言うほどのことではなく、本当にちいさなことなのですが、例えば包みを開けた時に「かわいい!」と思ってもらえるような梱包をするなどですね。GUMMYBAGはボタンがついてる方を上にする、ハンカチは一番可愛い面を表にして包む。それはECスタッフも意識していることだと思います。話し合って決めたわけではないですが、自然とみんなの間で浸透しています。
―MEKEARISAを運営する会社はまだ創業して間もないですよね。若い会社で実際に働いて感じることはありますか?
ゼロからみんなで作り上げているという実感があります。毎回、問題や課題が起きるたびに「これはどうする?」ってみんなで話しながら決めるのが好きで楽しいなぁと思います。「やりたい」という熱意があれば、愛理紗さんが背中を押してくれるのもありがたいなと。みんなで一緒に成長させていただいている感じがします。
私、以前は外資系のアパレルでお店のVMDと接客を担当していたんです。システムがしっかり構築された組織内で働いていたから、今とは本当に真逆の職場でした。今は自分たちで考えてお店作りやインスタグラムの運用などもできますし、自分の思う“かわいい”をお客さんと共有できるのが本当に楽しいです。
―働くなかで自分の成長を感じる瞬間はありますか?
毎日かも!(笑)。できるようになったという達成感より「これはクリアしたから、次はあれができるようにしよう!」と、出来ることの幅がどんどん広がっていく感覚です。仕事を覚えたり、目標を達成したり課題をクリアするにつれて、新たな壁が出現している気がします。
―成長するにつれ、物事の見え方も変わってきますもんね。目につく部分が増えてくるのかなと思います。具体的にはどういう時でしょうか?
ルクアイーレでのPOPUPを3分の1ほど任せてもらえたんです。愛理紗さんに「任せたい」と言われた時はめちゃくちゃ嬉しかったなぁ。これまでで一番成長を実感できた瞬間かもしれません。館の担当者とメールでやりとりしたり注意事項をスタッフに共有したり、店頭に飾る植物を手配したり。今まで経験したことない作業ばかりで想像以上に大変でした。愛理紗さんはそれをいくつも並行して進めていてすごいなと思うと同時に、早く安心して任せてもらえるようになりたいと感じました。
―これからこんな風になりたいという目標や実現したいことはありますか?
今年の8月まで店頭に立つ機会があまりなかったので、今後はお客さま一人ひとりとしっかりお話して、私自身のファンになってほしいなと思います。POPUPも任せてもらえるようになって、もっと会社の役に立ちたいです。
また、MEKEARISAはカゴバッグがメインの会社ですが、愛理紗さんのファッションもすごく素敵なのでヴィンテージのセレクトコーナーがあってもいいですよね。MEKEARISAのバッグを機にヴィンテージを好きになってもらってもいいし、その逆でも素敵ですよね。MEKEARISAを好きになるきっかけを増やしたいなと思っています。私も服が好きだから、ヴィンテージのラインができたら“好き”を通してもう一つお客さまと繋がれるきっかけになるに違いないなとわくわくします。ぜひ実現したいです!
―最後に読者へのメッセージをお願いします。
いつもMEKEARISAをご利用くださってありがとうございます。夏場は暑い中並んでくださったりお待たせしてしまったり、お客さまにご迷惑をかけた時もあったと思います。それでも「ありがとう」と言ってくださる皆さまの温かさが励みになっていました。今後は遠方の方にもお会いできるようもっともっとがんばりますので、今後ともよろしくお願いします。
Photo / Shirai Koumei
Writer / チリマルコ
Editor / Arisa Matsuo